スクリューの軸方向引き抜き容量の計算方法

ねじの軸方向引き抜き耐力の計算方法

ねじを使用する際、特に木造構造物では、軸方向引き抜き耐力を決定する方法を知ることが、強く信頼性のある接続を確保するために重要です。この記事では、Joseph Dresselhaus GmbH & Co. KGが製造するセルフタッピングねじに特有の情報を使用して、計算プロセスを案内します。

軸方向引き抜き耐力とは?

軸方向引き抜き耐力とは、ねじが打ち込まれた材料(木材など)から引き抜かれることに対抗する能力を指します。この耐力は、ねじと同じ方向に荷重がかかる用途において重要です。この耐力を理解することは、木造構造物の安全な接続を設計するのに役立ちます。

考慮すべき主要なパラメーター

軸方向引き抜き耐力を計算するには、以下のパラメーターを考慮します:

  • ねじ径 (d):ねじの公称外ねじ径は引き抜き耐力に影響します。DresselhausのJD-PLUSねじの場合、径は3.5 mmから6.0 mmまでの範囲です。
  • 貫入長さ (ef):これはねじが材料に貫入する深さです。効果的な耐力のためには、通常、貫入長さはねじ径の4倍を超える必要があります (ef > 4*d)。
  • 木材密度:木材の種類と密度は引き抜き耐力に影響します。標準的な計算では、350 kg/m³の特性密度がよく使用されます。

計算式

JD-PLUSねじの軸方向引き抜き耐力 (Fax) を計算するには、ねじ径に基づいて以下の式を使用します:

  • ねじ径 (d) < 5 mm の場合:
    • fax,k = 12.0 N/mm²
  • ねじ径 (d) ≥ 5 mm の場合:
    • fax,k = 11.5 N/mm²

計算例

例えば、直径4 mmのねじを使用し、木材に50 mm貫入する場合 (ef = 50 mm):

適切なfax,kを特定:

  • 4 mm < 5 mmなので、12.0 N/mm²を使用します。

軸方向引き抜き耐力を計算:

  • ねじのねじ面積 (A) = π * (d²) / 4 = π * (4 mm)² / 4 ≈ 12.57 mm²
  • したがって、軸方向引き抜き耐力 (Fax) = fax,k * A
  • Fax = 12.0 N/mm² * 12.57 mm² = 150.85 N(概算)

追加の考慮事項

  • 頭部引き抜き耐力:軸方向引き抜き耐力は頭部引き抜き耐力によって制限されるため、頭部が材料を引き抜く前に引き抜き耐力に達するように、ねじを慎重に選択する必要があります。
  • 引張耐力:さらに、ねじの引張耐力は軸方向の用途で荷重を処理するのに十分でなければなりません。これらの値については、常にメーカーの仕様を参照してください。
  • 環境条件:亜鉛メッキや材質選択(炭素鋼対ステンレス鋼)に基づく耐食性も、ねじの長期的な性能に影響を与える可能性があります。特定の環境に対してDresselhausのガイドラインに従うことを確認してください。

結論

木造構造物で使用されるねじ、特にDresselhausのJD-PLUSねじの軸方向引き抜き耐力を計算することは、プロジェクトの安定性と安全性を確保するために重要です。ねじ径や貫入深さといったパラメーターを考慮し、関連する計算を理解することで、ニーズに合ったねじを効果的に選択できます。

正確で安全な設計のためには、Eurocode 5や関連する国内コードなどの詳細な技術ガイドラインと標準を常に参照してください。